Owner’s Manual
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Owner’s Manual
録音状態またはインプットモードのトラックで
ALT 3–4
の
信号が受信され、プレイバックやセーフモードのトラック
では信号は受信されません。
ライブやミックスダウン時に、複数チャンネルのレベル
を 1 つのノブで同時にコントロールすることができると大
変便利です(サブグルーピングと呼ばれる手法です)。必要
なチャンネルを
ALT 3–4
ミックスにアサインし、
SOURCE
[30] マトリクスで
ALT 3–4
ボタンを押し込むと、シグナル
は
CONTROL ROOM
[10]、そして
PHONES
[11] 出力に現
れます。
ALT 3–4
シグナルをメインミックスに戻す場合に
は、
ASSIGN TO MAIN MIX
[33] スイッチを押してください。
ALT 3–4
にアサインされたすべてのチャンネルの全体的な
レベルを
CONTROL ROOM / SUBMIX
[32] のノブによって
コントロールすることが可能になります。
同じ目的ではもう 1 つの方法があります。任意のチャン
ネルを
ALT 3–4
ミックスにアサインし、
ALT 3–4
[9] 出力
を使用していないステレオチャンネルの
LINE IN
[3] に接続
する方法です。けれどもこの場合、絶対にそのステレオチャ
ンネルの
MUTE/ALT 3–4
スイッチを押し込まないでくださ
い。さもないとフィードバックループに近所中の犬が吠え
たてることになるでしょう!
また、
ALT 3–4
は「SIP(ソロインプレース)」と呼ば
れる機能としても活躍します。チャンネルの
MUTE/ALT
3–4
スイッチ、そして
SOURCE
マトリクスの
ALT 3–4
スイッチだけを押してください。そのチャンネルのみが
CONTROL ROOM
とヘッドフォンに現れます。
MUTE/ALT 3–4
コントロールはまだ目新しいものと言え
るかもしれません。時間をかけていじってみてください。
この仕組みに慣れてしまえば何百もの利用法を思いつくこ
とでしょう!
24. PAN ノブ
PAN
は、チャンネルのシグナルが左右のアウトプットに
送られる量を決定します。モノチャンネル(1–3チャンネル、
または 3–8 チャンネルで
L
インプットのみに接続されてい
る場合)では、このコントロールはパンポットとして機能
します。ステレオチャンネル(3–8 チャンネル、
L
と
R
に
ステレオ接続)の場合、
PAN
ノブは家庭用ステレオのバラ
ンスコントロールと同じように機能します。
PAN
はメインミックスと
ALT 3–4
ミックスの行き先に大
きく影響します。例えば、
PAN
ノブを左に振り切ると、信
号は
ALT 3–4
スイッチ [23] の設定に従い、
MAIN OUT L
ま
たは
ALT OUTPUT L
に供給されます。ノブを右に振り切る
と、信号は
MAIN OUT R
または
ALT OUTPUT R
に供給さ
れます。
コンスタントラウドネス ! ! !
802-VLZ3 の
PAN
[24]
コントロールには「コンスタント
ラウドネス(一定の音量)」と呼ばれる設計が採用されてい
ます(深夜のディスコクラブとは無関係です!)。
PAN
ノブ
を徐々に左から右へ回していくと、サウンドは同じボリュー
ム(ラウドネス)を保ちながら左から中央、そして右へと
移動します。
例えば、あるチャンネルのパンを左(または右)に振り
切るように設定した状態で0 dBであるなら、パンをセンター
に動かしたときに左(または右)チャンネルでおよそ 4 dB
の減衰が生じます。他社のコンパクトミキサーには、パン
がセンターの位置に来るとサウンドが非常に大きくなって
しまうものもあります。
3バンドのEQ
802-VLZ3 は 3 バンドのイコライザーを搭載しています。
LOW
シェルビングは 80 Hz、
MID
ピークは 2.5 kHz、
HI
シェ
ルビングは 12 kHz と、個々のポイントは注意深く設定さ
れました。「シェルビング」回路は、特定の周波数より上
/ 下のすべての周波数をブーストまたはカットします。例
えば
LOW EQ
ノブを右に回して 15 dB の位置に設定する
と、80 Hz から下、聞こえない低い音までがブーストされ
ます。「ピーク」とは、特定の周波数を中心に形作られる
「丘」のようなカーブを意味します。
MID EQ
の場合は 2.5
kHz を中心に周波数が強調されます。
25. LOW EQ ノブ
80 Hz 以下の帯域を最大 15 dB
カットまたはブーストします。
センターのポジションでフラッ
ト(ブースト、カットなし)と
なります。この周波数帯域を強
調するとバスドラムやベースギ
ター、ファットなシンセサウン
ド、セクシーな男声などにパン
チが加わります!
ローカット [5] スイッチを併用
すると不必要な低音ノイズを排
除した上で
LOW EQ
をブースト
することが可能です。
26. MID EQ ノブ
MID
はミッドレンジの略です。
このノブで 2.5 kHz を中心に最
大 15 dB のブーストまたはカッ
トが可能です。センターポジショ
ンではフラットとなります。サ
ウンドの特徴を決定する成分の
多くがこの帯域に含まれている
ため、
MID
は最もダイナミック
な働きをすると考えられています。このノブを操作するこ
とによって各種の興味深い効果を得ることが可能です。
27. HI EQ ノブ
12 kHz 以上の帯域を最大 15
dB カットまたはブーストしま
す。センターポジションではフ
ラットです。ブーストすると全
体的なサウンドに透明感が加わ
ります。シンバル音にはシュー
という音を加え、キーボードや、
ボーカル、ギターなど、さらにはベーコンを焼く音!にエッ
ジを加えます。歯擦音やテープヒスを少なくするには僅か
にカットします。
20
Hz
100
Hz
1k
Hz
10k
Hz
20k
Hz
–15
–10
–5
0
+5
+10
+15
Mid EQ
20
Hz
100
Hz
1k
Hz
10k
Hz
20k
Hz
–15
–10
–5
0
+5
+10
+15
20
Hz
100
Hz
1k
Hz
10k
Hz
20k
Hz
–15
–10
–5
0
+5
+10
+15
Low EQ + Low Cut
Low EQ
20
Hz
100
Hz
1k
Hz
10k
Hz
20k
Hz
–15
–10
–5
0
+5
+10
+15
High EQ