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既知の問題と回避策
HA 環境への OVO/UNIX 管理サーバーの新規インストール
第 7 章
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HA 環境の場合には、すべてのクラスタノードの物理 IP アドレスに対応して OVO のライセンスパスワード
を要求、取得して、そのパスワードを該当するクラスタノードにインストールしてください。
2. 症状 QXCR1000237219
VCS 3.5 環境下の OVO 8.10 でフェイルオーバーが発生する
A.08.11 管理サーバーのパッチまたはその後継パッチをインストールしていない OVO 8.10 では、VERITAS
Cluster 3.5 (Maintenance Pack 1 または 2 を使用 ) 環境下で OVO 構成フェーズ中に、フェイルオーバーが
発生します。
対策
OVO 管理サーバーをインストールして構成するときにサーバーパッチをインストールしていなかった場合に
は、以下の手順を実行して、フェイルオーバーを回避する必要があります。
a. HA リソースグループの OVO 管理サーバーを、次のコマンドを使って停止します。
/opt/OV/bin/ovharg_config ov-server -stop <hostname>
分離型管理サーバー構成では、次のコマンドも実行します。
/opt/OV/bin/ovharg_config ov-oracle -stop <hostname>
b. 構成ユーティリティを開始します。
/opt/VRTSvcs/bin/haconf -makerw
c. リソースを変更します。
/opt/VRTSvcs/bin/hares -modify ov-application CleanProgram"/opt/OV/lbin/ovharg -stop
ov-server"
分離型管理サーバー構成では、次のコマンドも実行します。
/opt/VRTSvcs/bin/hares -modify ov-oracle-application CleanProgram
"/opt/OV/lbin/ovharg -stop ov-oracle"
d. 構成ユーティリティを終了します。
/opt/VRTSvcs/bin/haconf -dump -makero
e. OVO 管理サーバーを HA リソースグループとして起動します。
/opt/OV/bin/ovharg_config ov-server -start <hostname>
分離型管理サーバー構成で、次のコマンドも実行します。
/opt/OV/bin/ovharg_config ov-oracle -start <hostname>
注記 上記の手順は、opcconfig を実行したときに OVO 8 管理サーバーパッチをインストールして
いなかった場合にだけ、実行する必要があります。opcconfig の実行時に A.08.11 または後
継の管理サーバーパッチをインストールしていた場合には、この手順に従う必要はありませ
ん。ただし、opcconfig を実行した後で、管理サーバーパッチをインストールしても、問題
は解決しません。