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このバージョンの概要
HP OpenView Operations for UNIX Developer's Toolkit で変更された機能
第 1 章
47
HP OpenView Operations for UNIX Developer's Toolkit で変更された機能
本項では、HP OpenView Operations for UNIX Developer's Toolkit バージョン 7.1 から変更された既存の機能
をリストします。
OVO 8 で変更されたサーバー API opcapp_start() 関数の動作
関数 opcapp_start() は VPO 6.0 から廃止されましたが、互換性のためだけに残されています。この関数では
なく、代わりに関数 opcappl_start() を使うようにしてください。このとき、関数名に 'l' の字が追加されてい
る点に注意してください。
関数 opcapp_start() の動作が変更され、アプリケーションを実行する前に、ターゲットノードで実行ユーザー
名とパスワードが強制的にチェックされるようになりました。これは、実行ユーザー名が変更されて、データ
ベースに格納されているアプリケーションの実行ユーザー名と異なる可能性があるからです。OVO/UNIX 7.x 以
前のバージョンではチェックは行なっていませんでしたが、セキュリティを強化するために変更されました。
この変更のために、新しい構成パラメータも追加されました。
OPC_OMIT_PWD_CHECK_FOR_APP_START
このパラメータに TRUE を設定すると、OVO/UNIX 8 よりも前の、セキュリティが強化されていない動作に戻り
ます。このように設定することは推奨しませんが、この設定を必要とするアプリケーションに対応できるようパ
ラメータを実装しています。
OPC_OMIT_PWD_CHECK_FOR_APP_START パラメータの設定は、パラメータ設定を実際に必要とするアプリケー
ションのためだけに行ってください。これを行うには、以下のコマンドを実行します。
ovconfchg -ovrg server -ns opc.<appl_name> -set OPC_OMIT_PWD_CHECK_FOR_APP_START TRUE
新しい統合アプリケーションの場合には特に、代わりに関数 opcappl_start() を使ってください。
アプリケーションを別のユーザーで実行する必要がない限り、一般的には、ユーザー名とパスワードの設定は不
要です。OPCDTYPE_APPL_CONFIG 構造体に設定されている実行ユーザー名を変更していない限り、ターゲット
ノードでのアプリケーションの実行には、データベースで指定されている実行ユーザーが使用されます。実行
ユーザー名を変更すると、ユーザーの確認が行われ、パスワードの指定も必要になります。